臨床検査技師って何なんだ?!


どこかで検診を受けたことがあるなら必ずお世話になったことがある臨床検査技師。
会ったことないなんて言わせない!
知名度の低さに涙の海で溺れそうな臨床検査技師の心の声を聞け!


1.臨床検査技師のお仕事
  臨床検査技師の仕事は、患者さんの状態を精確に把握するために様々な検査を行い、データとして医師に提示することです。レントゲン写真の撮影などの放射線を扱う検査やリハビリ関連など専門領域の異なる検査を除く、ほぼ全ての検査を行うため、各診療科の疾患に幅広く対応します。
 実は医療機関で働く医療従事者の中で、医師、看護師に続き3番目に人数が多い医療技術職。結構いるはずなのになぜこんなに知られていないのでしょうか。
 答えは簡単。患者さんの目に触れないことが多いのと、女性が多いので看護師に間違われやすいからです。トホホ。

2.臨床検査技師はここにいた!
 臨床検査技師の活躍の場はとても広いです。病院以外にも検査を外部委託される検査センターや、人間ドックや企業の検診センターで検査に関わる技師がいます。阪大の春の一斉検診には保健センターの技師に会っているはずですよ!
 他にも医療機器や検査試薬メーカーで技術開発に携わったり、製薬、化粧品企業で商品開発を行ったりすることもあります。検疫所や警察の科学捜査班に所属して市民の安全を守ったり等など、実はいろんな所にいたりします。
 検査以外ではエンブリオロジスト(胚培養士)として不妊症治療の人工授精に関わったり、細菌感染のプロとして院内感染対策チームに入ったりしています。
 それに患者さんがヒトだけとは限りません。動物病院で働く技師もいます。某水族館近郊の病院では定期的にイルカの血液が届くのだとか。

3.臨床検査って何があるの?
 一言に検査といっても結構種類があります。 例えば血液検査では貧血や白血病、血友病などの検査
のために、血球の異常の有無を調べます。血清学的検査では血中の血糖やタンパク質を見ます。他にも輸血検査では血液型や輸血可能な適合血を調べます。免疫検査ではHIVやB型肝炎ウイルスの感染や肝臓がんや大腸がんなどの特徴的な腫瘍の有無がわかります。
 血液以外の検査にも尿中の細胞や成分、便の異常や寄生虫を見る一般検査や、感染症における病原体を直接培養して特定する微生物検査があります。
理機能検査では心電図、超音波、脳波等の検査を用いて体の機能を調べます。
 病理検査では手術等で患者から採取した組織や細胞を調べて病気の診断や原因の究明を行います。また業務の一環として病死した患者の死因を探る病理解剖の補助に入ることもあります。
 病院の規模によってオールマイティーに全てを行う技師から、ひとつの検査に精通するプロの中のプロまで、いろんな人がいます。

4.臨床検査技師のやりがいとは?
 実際に患者さんに会って診療を行うのは医師ですが、検査を行う技師が患者さんの容態をより早くデータとして把握します。これが患者さんに自覚症状がない場合や、容態が急変する前の「嵐の前の静けさ」状態だった時、技師が体の外からでは見えない危険な兆候を見落とせば、患者さんの生命に関わります。
 特に顕微鏡で血液や尿をみる検査や、超音波検査などは技師の技量の差によって、得られる情報に雲泥の差が出ます。技師が提示するデータにその兆候がなければ、医師も見落とす可能性があるのです。ある意味では患者さんに一番近い位置にあるので、いかに患者さんや検体から迅速かつ正確なデータを引き出して、病気の兆候を見逃さないかが腕の見せ所になります。
 患者さんの状態を客観的に把握できてしまうのが辛い時もありますが、数値の経過を追っていって段々と改善していくのがわかる分、喜びもひとしおです。

 
 

 


22時以降絶食とか辛い……少しくらい食べても大丈夫でしょー

NO! 腹部エコーでは胆嚢満タンに胆汁を貯めて、胆石やポリープを探します。
食事をすると胆汁が出てしまい、胆嚢がぺしゃんこに!
食事の影響を受ける生化学検査項目もあるので、食べたなら自己申告をお願いします。



ペースメーカーのチェックアップ……先生に会うから晴れ着できたの

NO! 来院時の服装は上下が分かれる洋服でお願いします!
余談ですが、医師は顔色や唇、爪の色を見て診断します。
メイクやネイルアートで隠したら意味が無いです。
ありのままのあなたを見せて下さい。



おしっこでないよー……もうコップに水入れて出しちゃえー

NO! でなければでないと素直に言ってくださいね?
あと少量だからって水入れて増やそうとかもダメ。
ちなみにコップ並々いっぱいは要らないです……50ml、大体1/4で十分デスヨ



糖尿病の定期検査……2週間も前なら甘いもの食べてもバレないよな

HAHAHA! HbA1cを調べれば1ヶ月前の血糖値も把握できるんですよ。
ちなみに血糖値の検査項目は複数あって、遡って調べられます。
体は嘘をつきません。ごまかそうとしてもダメですよ?



文:タバタ/医学部B3
 login